大学サッカーの進路相談で、
最も多い質問は“高校生本人”からではない。
実は 保護者の不安 だ。
- お金はいくらかかる?
- サッカーを続けて将来大丈夫?
- 勉強との両立は可能?
- 万が一ついていけなかったら?
このズレを埋めることが進路成功の最大の鍵になる。
この章では、
保護者が抱える“2大不安”を体系的に解消していく。
■ ①「費用」の不安をどう説明するか
大学サッカーは費用面で“高い”と思われがちだが、大学によっても大きく異なる。
■ 大学サッカーでかかる費用(目安)
- 部費:年数万円〜10万円前後
- 用具代:スパイク等
- 遠征費:大学によっては補助もある
- 大学の学費:選ぶ学部による
- 下宿代:地域により大きく差
学部や大学の種類は非常に幅広い。
つまり、“費用の幅”も大学によって大きく違う。
👇 保護者に伝えるべき本質
「大学サッカーの費用」は“投資”であり“浪費”ではない。
大学サッカーで得られる
- やりきる力
- 時間管理能力
- コミュニケーション力
- 就活での市場価値上昇
- 人間的成長
これは 自分の取り組み方次第でキャリアの質を大きく上げる。
4年間サッカーを続けた学生は、
就職率・就職先の幅が明確に広い。
「やりきる力」「成功体験」「サッカー部で社会を学ぶ」が武器になるからだ。
■ ②「将来性」の不安
保護者が最も心配していること。
でも、ここが一番誤解されている。
大学サッカーは“人としての市場価値”が最も伸びる4年間。
つまり、サッカーを続ける=
将来のキャリアが狭まるどころか “逆に広がる”。
■ サッカーを続けた学生の強み
- 継続力 → 企業が最も評価する能力
- 協働力 → チームで働ける
- レジリエンス(逆境耐性)
- 責任力
- 主体性(学生主体大学で特に強化)
- 成功体験
- コミュニケーション能力
これらは、社会人になってから必ず求められる資質だ。
近年、大学サッカーにも多くのスポンサーがつくようになった。
この大半は体育会系人材の確保に少しでも役立てたいという企業側の思いも含まれているはずだ。
4年間ただ何も考えずにサッカーをしていればよいわけではない。サッカーという環境の中でも、オフザピッチでも「一生懸命」に取り組み続ける。
4年間本気でサッカーを続けた学生は、“社会にも求められている”
■ 高校生へラストメッセージ
保護者が不安になるのは、
君を大切に思っている証拠だ。
だからこそ、
“君自身の意思” と “親の不安” を丁寧に橋渡しすることが大事。
「自分の意志を理由も含めて明確に示す」
君がやりたいことに本気で向き合った瞬間に
保護者は心から安心できること。
君が本気で動けば、
保護者も必ず応援してくれる。

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