⚽【大学サッカー解体新書】CHAPTER 3:入部のリアル──実録!入部までの道筋完全公開

大学サッカーの入部プロセスは、高校生が想像している以上に“複雑”で多岐にわたる。

大学によって「入部までのルートが全く違う」

このCHAPTERではその“リアルすぎる入部の仕組み” を解説する。

■大学サッカー部に入るルートとは

大学サッカー部の入部ルートは多岐にわかれる。

➀スポーツ推薦 (サッカー部で決められる)
いわゆるサッカー部で特定の選手に対してスポーツ推薦の内定を出すことができるパターン。選手のレベル・人間性・競技成績を加味し、スカウトや練習参加をメインに選考されることが多い。

②スポーツ推薦 (受験で大学側が選考する)
サッカー部で内定を出すことができず、大学の総合型入試(スポーツ・アスリート入試系)で競技実績や小論文、面接などで大学が選考するパターン。主に学力が高い大学で多い。

③入部許可のみ (受験で自力合格が必要)
スポーツ推薦に入り込めなかった場合やそもそもスポーツ推薦がない大学で多いパターン。サッカー部の入部はOKだけど、自力で入学してくださいねのパターン。主に指定校推薦やその他の総合型・学校推薦型入試での合格が必要になる。進路決定においてポイントとなるパターン

④入学後のセレクション
数は少ないが、スポーツ推薦がない大学やスポーツ推薦入学者以外の一般入部の可否を決めるものとして実施しているパターン。入学後に体力テストや仮入部期間を経て、入部可否を決定している。

⑤誰でも入部ができる
スポーツ推薦の有無に関わらず、誰でも希望すれば入部できるパターン。一部の学力が高い強豪校や、学生主体で楽しく本気で活動しているチームや上のカテゴリーを目指しているチームに観られる傾向だ。

すべてに共通して重要なのは、高校3年生の4月~夏までに志望校への「練習参加を必ず行う」ということだ。
(強豪校はおそくとも高校3年生の5月・6月までには)

そのために必要なのは、「自分の意志を示す準備」を高校3年生進級時にはすでにできるようにしておくこと。

大前提として、その大学を目指す強い意志と覚悟が必要になる。

■サッカーだけでは入部できない現実

上記で明示した5つのルートが示すように、必ず「受験」という2文字が目の前に立ちはだかる。

受験をするということは――

  • 高校側の推薦
  • 受験資格を満たす (主に平均評定 |強豪校の場合、競技実績)

ことが必要になってくる。

ということは、以下に高校生活をサッカーだけではなく、日常生活や勉強面も含めて努力するかが鍵になってくる。

逆をいえば、高校生活をがんばればがんばるだけ、選択肢の幅は大きく広がるということだ。

もしかしたら、指定校推薦で受験し、③入部許可のみ (受験で自力合格が必要)のパターンで滑り込めるかもしれない。

だから、よく言われるだろう。

「勉強はしておいた方が良いよ!」
「学校生活も進路に関わるよ!」

まさしくその通りでだからこそ、「今」から準備を進めることが重要なのだ。

■練習参加は「受け身」の選手が落ちる

「自分の意志を示す準備をすべし」

練習参加で大学が見ているポイントは明確で、プレーをみることはもちろん、面談も併せて実施する大学が大半だ。

■ 大学が見ている“チェックポイント”

  1. 走力・フィジカル能力
  2. 戦術理解度(判断の速さ)
  3. コミュニケーション(声・気配り)
  4. 人間性(挨拶・態度)
  5. 4年間本気でやれるかの覚悟 (志望度)

上手さだけでは落ちる。
むしろ大学側は
「人として4年間やれるか?」
「強い意志を持っている?」
を最重視している。

■高校生へのメッセージ

君がどの大学を選ぶかで、
4年後の自分の姿はまったく違う。

でも、大事なのはここだ:

入れる大学ではなく、“行きたい大学”を選べ。

大学サッカーは、意志を示した選手からチャンスが来る。

練習参加が進路決定の“9割”を占める。

自分と向き合い、さまざまな角度から情報収集を行い、自分で決めていった進路に不正解はない。

その選択を正解にできるように一生懸命な日々を過ごすことで自分次第ですべて正解にできる。

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